文化審議会が10月15日付けで答申していた東照宮最古の権現造りとして有名な久能山東照宮の本殿、石の間、拝殿からなる複合社殿が12月24日、国宝として正式に文部科学省の官報で告示されました。
久能山東照宮は家康が駿府で没した翌年の1617年、「亡骸は久能山に」という遺命を元に、秀忠はただちに家康公を祀る神社を駿河湾に面した断崖絶壁の久能山の山頂付近に造営することを命じ、大工棟梁の中井正清によって1年7ヶ月という短期間のうちに社殿が建てられております。中井正清は江戸幕府直営の大工集団を率いた名匠・中井大和守。中井正清が棟梁として手がけた建築物は、名古屋城(国指定特別史跡)・仁和寺(重要文化財)・二条城(国宝、世界文化遺産)など多数。久能山東照宮は晩年の作。
権現造りの様式は久能山東照宮の造営によって確立。全国に600近くある東照宮最古の権現造りですが、東照宮の国宝としては日光東照宮に続く2件目となります。
そして今回、静岡県内の建造物の国宝指定としては初めて。国宝の指定自体も県内では49年ぶりとなるそうです。また同時に答申されていた神饌所(しんせんじょ)も重要文化財に指定されております。
御祭神に家康公。相殿に信長公と秀吉公がまつられております。
おなじみの印籠型お守りなどもございますので、お正月の参拝にぜひどうぞ^^
◆久能山東照宮◆
住所:静岡県静岡市駿河区根古屋390(社務所)
電話:054-237-2438
参拝可能時間:9:00〜16:00(10月〜3月末までの時間帯)
【アクセス】
<車>
徒歩で登拝の場合
東名静岡・清水ICより「久能山下」まで約40分+1159段の石段で約20分
ロープウェイで登拝の場合
東名静岡・清水ICより「日本平」まで約30分、日本平パークウェイ(入口は静岡側と清水側からの2ヶ所あります)を通り日本平山頂へ。「日本平駅」よりロープウェイ。
<電車+バス+ロープウェイ>
JR静岡駅しずてつジャストライン「日本平」行きで約50分、「日本平駅」よりロープウェイ。
(※静岡駅より「久能山下」までの直通バスもありますが日に2本です+1159段の石段で約20分。)
詳細につきましては久能山東照宮様HPをご覧下さい。
http://www.toshogu.or.jp/charm/index.html