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「川越城本丸御殿」保存修理工事が完了。26日から2年半ぶりに一般公開へ

2002年に損朽調査が行なわれ、2008年10月より老朽部分の修復と耐震補強などが行われておりました川越城本丸御殿の保存修理工事が完了し、ついに今月の26日から一般公開が開始されます。

川越城といえば、長禄元年(1457年)太田道真・道灌親子が築城しており、後に扇谷・山内上杉氏と北条氏との間で行なわれた三大奇襲戦の一つ『河越夜戦』で有名ですね^^  天正18年(1590年)秀吉の小田原征伐の際には前田利家に攻められて落城。同年8月には徳川家康が関東に移るにおよび、酒井重忠がこの地に封じられ川越藩の基礎が成立しております。
本丸御殿が造られたのは重忠が入国してから約50年後の寛永16年(1639年)。当時の藩主・松平信綱が行なった拡張整備の際と言われております。現存の川越城本丸御殿は嘉永元年(1848年)松平斉典により再建されたものの一部で、玄関・大広間と移築復元された家老詰所のみとなりますが、本丸御殿が現存している例が極めて稀であることから昭和42年(1967年)に県指定文化財に指定されております。

そして今回の保存修理工事を行なった部分は下記の通りとなります。(下記は「川越城本丸御殿 工事概要」より)
1.瓦が古くなって、破損しているものもあるため、建物内に雨漏りが発生しています。そこで、屋根を下地から葺き直し、瓦を選別して破損した瓦を取り替えます。これによって、雨漏りを根本的になくします。

2・基礎が部分的に下がってしまっているため、建物がゆがんでしまっています。そこで、基礎を据え直して水平をとり、建物の歪みを直します。これによって、建具の建付けを改善し、建物全体のバランスを取ることができます。

3.建物を支える柱や梁など木材の一部が、雨漏り等によって傷んでいます。そこで、部分的に削り取って、別の材で間を埋めたり、傷みの激しい材は新材と交換します。これによって、建物を建築当時の強度に戻すことができます。

4.壁が湿気などでもろくなっていたり、部分的に石膏ボードが使用されています。そこで、いったん壁を全て除去し、竹木舞による伝統的な土壁で復元します。これによって、壁そのものが筋交いの役目を果たし、建物を建築当時の強度に戻すことができます。

5.大規模な地震発生の可能性が指摘されています。そこで、建物の耐震性を高めるため、天井裏や床下に補強材を入れて建物を強くします。これによって、建物に建築当時以上の強度を与えることができます。

6.現在の本丸御殿は、昭和42年に建てられた便所棟や昭和62年に建てられた家老詰所への渡廊下が連結されて建てられています。そこで、これらの部分を除去し、文化財建造物として独立した建物にします。これによって、他の部分が損朽した際にも本丸御殿への影響を軽減することができます。また、文化財指定部分を明確にすることで、来館されたみなさんに文化財建物としての理解を得られるようにします。

という事で1967年以来、約40年ぶりの保存修理工事も無事終わり26日より一般公開となります。(26日は14:00からの公開)また、26日から31日までの期間は入館料がかからず無料公開となります。
この機会にぜひ「川越城本丸御殿」の見学と小江戸・川越を散策してみて下さい^^

◆川越城本丸御殿◆
住所:川越市郭町2丁目13番地1
TEL:049-224-6015
営業時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日
          第4金曜日(休日・休翌日を除く)

【アクセス】
<車>
関越自動車道「川越」ICより約20分
<電車・バス>
西武新宿線「本川越駅」または東武東上線・JR川越線「川越駅」より
東武バス「蔵の町経由」で「札の辻バス停」下車 徒歩8分
東武バス「小江戸名所めぐり」で「博物館前」下車すぐ
イーグルバス(小江戸巡回バス)で「博物館・美術館前」下車すぐ
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